日本国の貸借対照表(その3)

3/285/21のコラムの続編です。



多数の方からコメント・助言を頂きまして、

私の理解は、下記のようになっております。感謝感激雨霰。(*^o^*)


■ 統合政府の債務超過自体は問題ない



・結局、「通貨発行権」がある会社の債務超過はスルーして良い。



→詳細は、bewaadさんのコラムをご参照下さい。



 要は、通貨を発行して支払いに充てられる会社は、

 会計上の債務超過は問題なく、今すぐに、「徴税権」などを

 行使して解消する必要はないと。



■ 債務増加がGDP成長よりも大きい「デフレ」の状況は問題あり



・両社の大小を逆転させ、一定幅でコントロールすることを

 政府がコミットするリフレーション(=インフレターゲット)対策を

 とるのがベスト。



→詳細は、bewaadさんの秀逸FAQをご参照下さい。



 要は、まずはデフレを止めること。



 止めて安定成長に入った暁には、要すれば「徴税権」を

 適切に行使して、財政を少しずつ健全化して行けば良い。

コメント

  1. 風に聴け より:

    個人的な意見ですが、
    通貨発行権がある政府の債務超過は問題ない、
    というのは全く理解できません。

    ・政府の税収は人口減少によって今後減る可能性が大きい。
     現在約40兆円。

    ・政府の支出は、高齢化の進展によって今後増える可能性が大きい。
     現在約80兆円と収入の倍。
     そのうち約40兆円は借金。

    ・借金の累積額は約500兆円と収入の10倍を超えている。
     債務残高のGDP比で収入の10倍以上の借金をしているのは、
     先進国では日本くらい。
    【財務省】HP「日本の財政を考える」参照

    上記の問題はカネを刷りましてインフレにすれば解決するのでしょうか?

  2. 風に聴け より:

    ◆上記の続き◆

    私の理解では、支出を減らして、借金を返すのが基本。
    支出にしても、利権にぶら下がっている特殊法人やゼネコンなど、
    非効率、非生産的な部分への配分を減らし、
    役人の高すぎる給与や、手厚すぎる社会保障はカットし、
    限られたカネを有効に配分し、使うことが大切ではないでしょうか。

    日本だけで鎖国してるわけでもナシ、
    カネさえ刷れば債務超過もヘッチャラ、というのは、
    自分の利権を守りたい方々の典型的な意見で、
    そのために犠牲になるのは、1400兆円あると噂されている
    国民の金融資産ではないでしょうか。

    カネをバンバン刷れば、国債は暴落。
    暴落した国債を担保にカネを刷っている「円」を、
    誰が使い続けるのでしょうか?

    リンク先も参照しましたが、
    安易なインフレには、簡単に賛同しにくいです。

  3. gotospace より:

    要は、「債務膨張よりもGDP成長が大きい」ければ
    何も問題なく、如何にして上記状態に持っていくか?かと。

    風に聴けさんの仰る支出を減らす方法も
    それによるGDP成長率の低下よりも債務膨張率の低下の方が
    大きくなるのであれば、採用可能だと思います。

    私の今の理解は、まずは、国債の買い切りオペ等で金融緩和をし、
    GDP/債務残高の安定成長軌道にまず乗せた方が良く(=デフレを止める)、
    その後、徴税なり支出削減なりを適切に行えば良いと
    思っています。

    まずはデフレを止めるのが先決かなと。

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