3/28のコラムの続編です。
日本国のB/Sは、出資比率50%の日銀を連結する必要があり、
統合政府の債務超過約200兆をどう判断するか?が宿題でした。
ありがたいことに、先日、バリュー投資情報局のmasaさんから
いろいろとご教授いただき、下記のようなクリアな理解に至っています。
結論から言うと、
下記の状況を維持すれば、統合政府の債務を全て無くす必要は無い。
・統合政府債務/GDPの比率が一定値以下
→GDP名目成長率(政府税収)> 名目金利(債務増加)の状態。
上記状況を維持するための政策は、下記2つ。
・日銀が、市場もしくは政府から長期国債を買い取ることで、
より多くのお金を国内に流通させる。
・政府が直接通貨を発行して、お金を国内に流通させる。
要は、政府・日銀には「通貨発行権」という強力な権利があり、
これらを適切に行使すれば良いのです。
なお、統合政府のB/Sに計上されていない「通貨発行権」と「徴税権」のうち、
「徴税権」を用いた債務超過の解消は、非現実的と思っています。
(参考サイト参照)
日本国の貸借対照表(その2)

コメント
こんにちは。
通貨発行権を行使したら、当然インフレに誘導されますよね?
適切にできるのならばいいでしょうが、
目標値を決めても市場ってコントロールできるのでしょうか?
また、財政をインフレによって健全化させるのも
今一つの政策というか、どうもすっきりしないです~。
戦後のハイパーインフレで祖母が財産を・・・・・・。
インフレ誘導よりも増税が現実的と思っています。
インフレ率10パーセントを超える先進国はありませんが、
例えば消費税率が15パーセントを超える先進国はザラです。
それから、インフレはコントロールできるか疑問ですが、
税率はコントロールが容易です。
政府がどちらを選択するかは自明だと思うのですが・・・いかがでしょう。
のほほんさん、rr@gさん、こんにちは。(*^^*)
貴重なコメントありがとうございます。
勉強&考えてからお返事差し上げたいと
思いますので、少しお時間を下さい。すみません…。(>_<)
どうもはじめまして。
ぜひこちらも読んでみてほしいですね。
ttp://hotwired.goo.ne.jp/original/noguchi/index.html
みなさんに・・・
tukiさん、はじめまして。(*^^*)
すごいコラムですね。
是非読ませて頂きたいと思います。
ありがとうございます。
のほほんさん、rr@gさん
お返事、週末になってしまいそうです。(涙)
>のほほんさん
インフレは金融緩和を適切に行えば
コントロールできると思っています。
戦後、ハイパーインフレが起こった理由は、
・戦争中に戦費調達のため、ファイナンスを大量に行ったのと同時に、
敗戦による商品供給能力の低下が重なり、需給ギャップが発生。
という本当に特殊な条件が重なったためのようです。
>rr@gさん
私も少し入り方を間違えていたのですが、
そもそも通貨発行主体が債務超過を起こすこと自体に
問題はないので、それを解消する方策の議論は不要である
ということにようやく気付きました。(^^;
国が債務超過を起こすこと自体には確かに問題はないのですが、
それが維持可能なレベルかどうか?という点は重要ですね。
債務が加速度的に増えてしまうと結果的には破綻してしまいますからね。
このままいくと歳出カット・あるいは増税となるのは間違いない。
ただ日本の場合は国内に対する債務がほとんどなので問題をややこしくしてしまっているのです。
手っ取り早いのがインフレなのですが中央銀行がインフレ嫌いなのではどうしようもないなぁというのが私の実感です。
そうですね。早く気が付いて欲しいですね。(^^;